食育の視点
最近、あるインスタント食品のテレビCMで、「完食は一番身近なエコロジー」というコピーが使用されるのを目にした。食べきれずに残菜となった食品は、一転して生ごみと呼ばれ、焼却処分されてしまうわけで、本当にもったいない話だ。荒川区立ひぐらし小学校では、平成18年度、第二校庭にミミズコンポスト3箱を設置、翌年にはさらに3箱を増設して6箱とし、3・4年生の児童が給食の残菜を利用した堆肥作りによる食品リサイクルに取り組んでいる。
ミミズコンポストの土をスコップで掘り、給食の残菜を入れ再び土をかぶせる。残菜は微生物の働きで土中において次第に腐っていくが、それをミミズが食べ糞をする。ミミズの糞は、窒素や炭素も多く作物に吸収しやすい形のカルシウム・マグネシウム・リン・リン酸が豊富で、アミノ酸の種類・含量も多い。そのため、ミミズコンポストの土は「黄金の土」と呼ばれるほど良質なものとなる。これを植物、特に野菜の栽培に利用することで、食品のリサイクルシステムが成立するわけである。
以前は生ごみとして捨てられていた残菜を有機肥料に変え、植物を栽培する活動の中で、食べ物を無駄にしないという意識を育てていきたい。
さらに、給食を生きた教材として活用し、大豆の栄養についての知識を深めたい。
次回は単元(題材)について解説をしていく。
